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社会人入試についてのまとめ

  • ishikawa59
  • 8月24日
  • 読了時間: 25分

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  • はじめに

    一般に社会人入試は、受験テクニックのみが重要視される一般の入試制度とは異なり、社会に出てから

    1. 満25歳に達した社会人として経験を5年以上有する者

    2. 定職を有し推薦のある者

    など、社会人としての経験を必要とする場合が多く、受験科目も英語、小論文、面接のみというケースが多く、基本的な学力を問うものが社会人入試では一般的である。

    一般入試との違い

    1. 学力試験については・・・


      一般入試・・・・・英語、数学、国語、理科、社会などの科目を課せられる。


      社会人入試・・・英語(語学)、小論文、面接が中心。


      社会人としての経験と人物を見ることに主眼がおかれているので、英語も基礎学力をみるためのもので、一般入試と比べるとかなり易しくなっている。

    2. 「志望理由書」について・・・


      ほとんどの大学で出願に際して出願者は、どのような目的をもって大学教育を受けようとしているのか、どれだけの意欲をもって何を学ぼうとしているのかを大学側にアピールしなければならない。

    3. 出願資格について・・・

      1. 年令・・・21歳から26歳以上(一部の大学では30歳以上もある)

      2. 職歴の有無・・・統一性はなく大学によってばらばらで、一切職歴を問わない大学もある。

        • 条件に、有識者というとある場合は、アルバイト不可(要確認)

        • 簿記検定1級・実用英語技能検定1級・第1種情報処理技術者試験の合格者などの 厳しい条件を課していいることもある。

    編入学制度との違い

    1. 出願資格について・・・


      高等専門学校・短期大学・専門学校の卒業者など

    2. 学力試験については・・・

      1. 問題のレベル・・・やや高い

      2. 試験科目・・・

        (文系)小論文、英語、面接の3科目

        (理系)英語、数学、専門科目の4科目(面接のみの大学もあり)

    3. 注意事項


      1. 中には卒業あるいは中退した大学・短大の成績が選考材料とされる場合もある。

      2. 中には英語以外の試験を課す大学もある。


    社会人の小論文

    「どのように書くか」を理解し、書くことに慣れる「演習」をすればよい。他には志望学部に応じて、読書の経験を積んだり、体験や抱負を整理しておけば、文章内容もより豊かにできる。

    1.社会人入試で小論文が厄介な理由

    (=プレッシャーの正体を見極める)

    • 第1の理由・・・


      ほとんどの人が社会人として何年間も学生生活から離れ、レポートや論文を書くような日常体験から遠ざかり、慣れておらず不安と感じているいること。書ける見通しが立てば解消する。

    • 第2の理由・・・


      社会人入試の小論文は作文や、レポートとどう違うのか。どんな内容や形式で、どんなテーマについての文章を書かされるのかなど、不安が不安をよんでいる。

    • 第3の理由・・・


      小論文と面接との関連性を考えると、正直に体験や意見を書けば面接の際に更に突っ込んで質問されやすい気がして、何となく書きづらくなってしまう。


      (質問したくなる事項が多数盛り込まれた文章ほど、内容が濃密だと考えられ、面接との関連を積極的にとらえ れば、内容にいかに重要な事柄を一つでも多く盛り込めるだろうか、と書く楽しみを発見できる。)

    作文と小論文の違い

    作文・・・ 作文は、自分の思いや意見を、自分の体験や人生観に基づいて表現するものなので、文章もしばしば「私」が主語に使われ、「私の思い」が述語として語られるのが普通である。[例] 「私は、湾岸戦争の実体について、テレビの映像を通じて多くの認識を得た。とりわけ、原油の汚泥に覆われた海面に佇立(チョリツ)し、激しく身震いしては呼び交う海鳥達の悲惨な姿に、強い衝撃をうけた。」■小論文・・・ 主語の述語も一般的な用語であり、自分の意見や仮説として論理的に提示し、その根拠・理由を客観的な用語を使用し、論理的な表現を心がけることが必要である。[例] 「湾岸戦争は、現代の戦争のもつ問題性を多角的に提起した。その一つは、原油の汚泥にまみれた海鳥の映像に象徴される環境破壊、とりわけペルシャ湾の生態系の破壊の問題である。」

    2.社会人入試小論文のポイント

    (採点者の採点・評価面からの)


    配点は各基準1/3程度で、全文を通じて論旨展開がより重要な意味合いをもっており、小論文の評価を左右する

    第一のポイント

    出題の意図が正確に把握できているか・・・・綸旨が題意から外れて展開されてはいないか

    第二のポイント

    論旨が論理的に厳密に構成されているか・・・・論拠不十分で独断・独善的主張に陥っていないか

    第三のポイント

    文章表現が適切であるか

    3.社会人入試で小論文を課す目的や狙い

     小論文試験そのものが、ただ単にあるテーマに関する断片的な感想や思い付きを述べさせる「発想の妙」や、「着眼点の面白さ」などを求めるものではなく、そのテーマに関する現代的な、しかも志望学部に密着した科学的な探求の方向性を試そうとするものである。したがって、どのような立場からどのような探求方向うを立論しても自由であるが、そのことのもつ意義が論証されていなければならないことに力点がある。


    一般入試と社会人入試の「小論文」の違い

    出題の題意や形式に違いがあるので、一般入試用の手引きによるものではなく、独自の対策が必要である。一般と社会人の違い

    (1)一般入試の小論文の傾向

     近年は出題されたテーマに関して論文を書く形式から、参考文を読ませた上でテーマに関して論文を書く形式が増えて、国公立大と私立大の区別なく課題文付きの出題が主流となっている。


     下記1.や2.が、一般入試推薦入試の主流である

    1. 課題文がA文・B文(中にはC文も付加)と複数だったり、A文について指定字数以内で論旨を要約させて、B文の論旨との相違点を論評させるなど、課題文として付された文献を読解することもウェイトが増している。

    2. 他者の言説を読解し、自説の立論する。

    (2)社会人入試の小論文の傾向

    参考文献を付加するの場合は例外で、テーマに関してストレートに意見を書かせる形式が主流である。


    (短大の推薦入試の大多数が小論文の形式は同じだが、作文に近い) 「社会人入試を設けた理由」と結びつけた、「職業経験や社会生活の経験をどう自己評価しているのか」という総括内容を立論の枠組みの中に反映させることである。


    大学によっては、主題を明示した上で、それについて「自己の職業生活または社会生活の経験とどう関わったかを論ぜよ」と設問している場合もあるが、設問を明示していない場合でも、「なぜ職業から学問へ、なのか」という点は大学側が一番知りたいことであるので、自分自身の明快で具体的な結論が、どこかに表明できることが大切である。(小論文なので論旨の一部に組み込むことが大切)


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    社会人入試小論文の基本的学習法

    「小論文の基準3ポイント」マスターするには・・・第一のポイント「題意を的確にとらえる」 「題意について漠然と曖昧な受け止め方をしない」で、論題をただ表面的に言葉で受け止めて使うのではなく、その背景や現実の問題やその要因、時代的な意義、自分自身とのかかわりなど、現実の課題としてとらえること。 大切なことは、論題に背景の理解と、論題が時代の現実においてどのような課題として存在しているのかという観察である。

    論題の背景・・・

    大学側の出題者がその論題をなぜ入学してくる社会人に考えさせるのかという出題のねらいと、論題自体が今の社会ではどのような論議になっているのかという実社会でのオピニオン状況との側面を持っている。

    社会人入試の出題のねらい・・・

    理学部なのか工学部なのかで、同じ論題が出題されたとしても当然ねらいには違いがあるので、論題に対し、志望学部における学問分野から見て、その論題がどのような現実の課題とされているのかを、考えることが出題のねらいに沿った把握となる。

    [例] 「国際化社会について意見を述べよ」の場合・・・

    法学部・・・国際法秩序と湾岸戦争をめぐる現代的な限界や問題点


    経済学部・・・グローバル化した世界経済と資本や労働の移動をめぐる障壁や格差などの問題


    理学部・・・自然科学分野の未解決課題と研究の国際交流や地球環境問題への共同アプローチの問題


    工学部・・・地球環境問題や都市問題に関わる世界的な産業と技術の関係と新技術開発の方向をめぐる問題など


    いずれも日本の現状と課題を織り込んで、それぞれの学問分野の問題が問われていると考える。

    オピニオンの状況・・・

    論題について専門家や一般の人々からいく通りくらいの主張がマスコミを通じて出されているかを数えあげてみる必要があり、その中で自分自身はどの主張を採用し、どの主張を批判するのかを選定すれば、一気に立論の見通しが開けてくる。


    第二のポイント「論旨を論理的に構成する」 以下のような手順で進めていけば効率よくマスターできるので、第一のポイントでおさえたものを具体化する流れ作業だとみなすこともできる。

    論旨構成の方法・・・

    1. 第一のポイントの題意把握により明確にした知的作業の内容を、論旨それ自体が照らし出している現状や課題の部分

    2. それに関する社会的なオピニオンの部分

    3. 自分自身が主張する意見および批判すべきオピニオンへの反論

     上記三つの部分に整理し、それを段落構成して、各段落の内容になる諸要素をメモする、という順が最も効率がよい。


    形式段落数の設定は・・・(小論文の指定字数にもよる)

    1. 600–1,000字が大多数で、3–5段くらいが適当である。

    2. 「起・承・転・結」の4段落が書きやすいなら600字以内の場合でも、起と結を簡潔にまとめて4つの形式段落を設定することも可能である。

    3. 論題や字数によっては、文字通り三段論法で、A=B・B=C・A=Cなどの3つの段落で書くこともあり得るが、二段以下の構成は論旨に無理が生じるので避けるべきである。

    4. 段落数をあまり増やすと、論旨が通りにくくなりやすいので避けたほうがよい。

     形式段落数が決まれば、どのような事柄をどう筋道立てて論理化するか、という見通しが立つ。題意把握の知的作業が十分活かされるためには、論旨構成の流れ作業(手順と方法)が、成功の条件となる。


    第三のポイント「表現」についての留意点

     最も大切なことは、客観的な表現を心がけることである。文脈の筋を通す上で、適切な用語を主語に取り、その概念の内容や現実の実態が客観的に伝達できるように適切に述語表現されることである。主観的な感情表現や、我流の省略とか比喩表現は、よほど伝達力が豊かでないとかえって文意を損なうので要注意とする。

    その他の留意点

    1. 誤字や事実誤認の表現

    2. 一番よくないのは・・・「文意がどのようにでも解釈できるような曖昧な表現」


    社会人入試小論文の具体的な対策

    (1)4つの評価ポイントを先取りして、論旨を明確にすることが基本

    ①「題意把握」②「論旨構成」③「表現」④「その他の留意事項」

    (2)できるだけ多くの試験問題をこなし、四つの基本をマスターするための演習をする

    上記の基本の4ポイントをマスターするための考え方や準備作業までを含め「文章化以前の段階の知的準備作業」の認識を深める


    社会人入試出題は以下の三種類の例題のいずれかに属する


    第一のパターン

    例題A 地球的規模の環境問題について論ぜよ(800字以内)

    (1)題意(=論点を5点に整理)の把握

    1. 「地球規模の環境問題」とはどのような問題なのか?

    2. その現状と特徴はどのようであるのか?

    3. その原因はどうであるのか?

    4. その対策や解決の方向はどうであるか?

    5. 解決へのネックとその克服の展望はどうか?

    論旨の構成

    <文章化の準備>・・・5か条の箇条書きの「用語メモ」は必ずとる・・・

    1. ⇒「人間の生存と安全・自然の生態系」史上最大規模の破壊(72年国連人間環境宣言)


      ⇒「オゾン層破壊」(フロンガス)・「地球温暖化」(CO2・温室効果)・「酸性雨」(NOx・SOx)・途上国環境破壊(熱帯雨林の砂漠化)・廃棄物処理問題(核燃料廃棄物等)

    2. ⇒「かけがいのない地球そのものの破壊・変質」「将来世代への継承不安」


      ⇒「皮膚がん」「各種公害病」「動植物の種の死滅」「気温上昇・砂漠化・資源問題

    3. ⇒「産業利潤本意の資源乱開発」(生産技術優先)・「多国籍企業> 公害輸出」(環境コスト経費節減)・環境保全対策の限界」(基準の国際的格差技術問題・コスト問題・・)

    4. ⇒「地球的規模の国際的基準と監視網」(89年国連=「フロン」ヘルシンキ宣言・「廃棄物」バーゼル条約)・「環境保全新技術の研究開発」(クリーンエネルギー・CO2吸収・・)

    5. ⇒「国際政治の緊急重要課題課」(軍縮から環境保全へ)」「世論の高揚」(NGOとマスコミ)・「政策の前進」(社会的費用の発生源負担・新技術研究開発コストの財政負担)

    <論旨の上の「力点」ポイント>(字数指定が800字なので三段構成でも五段構成でも可)

    1. 地球的規模の環境問題=人類・種の保存上の歴史的危機状況

    2. 原因=産業・社会の一元的価値観(経済効率本位の考え方)により技術主義的な開発・発展

    3. 対策=二元的価値観体系(環境保全と経済効率との併立)への政治・経済・社会的な転換の促進

    ※五段構成なら・・・


    1.を問題考察の意義と問題をめぐる危機的現状の二段に分け、3.も総括的な結びにあたる段落を分離し、独立させれば五段構成になる。このテーマについては、「題意」=「論旨」の5か条を生かしたうえで、「力点」3ポイントを論旨の骨格にすえて書くとより論旨を鮮明に表現できる。

    (3)表現(「字数指定で書く」)

    1. 厳しい採点では零点となる場合・・・字数を超えた場合や「字数指定の半分以下」の場合


      採点が厳しくない場合でも減点・・・字数を超えた場合、また字数が少なすぎても内容が貧困になる

    2. 各段落の長さは、前記の文章化の準備の①–⑤のメモを眺めなおすと・・・


      ①–②は用語数が多く、③・④・⑤は同じくらいなので、指定字数を行数に換算し、各段落に何行配分するかを、用語メモに基づき決める。


      例題A 地球的規模の環境問題について論ぜよ(800字以内)の場合


      <各段落別行数配分>

      第1段落 「問題考察の意義」(序論)


      第2段落 「問題発生の現状と特徴」


      第3段落 「問題発生の原因と背景」


      第4段落 「問題解決への対策と課題」


      第5段落 「展望と留意点」(結び)


    3. 表現上の留意点


      最終作業の作業を書き進める上で、「題意=論旨=用語メモ」は、大切な材料として文章の成否に関わっている

    (4)その他の留意事項

    社会人入試小論文を書く際に思考プロセスと手作業の段取り


     まず、箇条書きのメモを使い「論旨構成」の段階で一連の用語が列記され、全文の論理の力点を定めてから、段落数と行数配分を決めて、「表現」に取組む。(文章を書き進めながら、メモは手引きになり羅針盤にもなる)


    <出題者と受験者の違い>


    出題者でも、

    1. より短い時間」で前期のような準備を終る。

    2. 論題に関する社会的なオピニオン状況や学術的な論理状況まで視野に入れた「より豊で厳密な内容」を織り込む。

    <800字程度どの字数制限の場合>


    「所要時間」を考える(60分と仮定)

    試験時間は60分–80分程度で、(1)から(3)までの準備を完了していることが前提とする場合は、「書くために要する時間」は、30–40分で十分である。(筆記速度の個人差を考慮して40分を所要時間と見込む)

    「オピニオン状況」を考える

    環境問題に関するオピニオンの例・・・

    1. シュミレーションや経験的データにもとづく科学者からの警告・・「題意を補強し論拠を提供してくれる意見

    2. 行政当事者や市民サイドからの発言や行動・・「批判されなければならない意見


       先進諸国に普及した「環境アセスメント法」が法制化されていない日本では、オピニオン格差の二重構造が存在しており象徴と受けとめられている。

    「題意に照らして批判されなければならない意見」の典型・・・


    スイス バーゼル条約(有害廃棄物の越境移動規制)


    フィンランドヘルシンキ宣言(フロン全廃)


    「題意と形式が異なる」第二のパターン

    例題A とテーマ(主題)は同じだが出題形式と題意が違うとどのように取組み方に変化が起こるのかを注意深く比べてみる)

    例題B


     二十世紀に入って、先進工業国だ飛躍的に増加したエネルギー需要、とくに化石燃料消費の増大を主たる原因として、二酸化炭素などのいわゆる「温室効果ガス」が与える地球温暖化の影響については、最近、大きな関心が寄せられている。すなわち、現代の高度な文明水準の達成が工業化の成果であることを認めるにしても、今日のエネルギー需要伸びが継続していくと、二十一世紀の半ばには、気候変化や海面上昇など、人類の将来の生存と発展の基盤を揺るがしかねない深刻な結果をもたらすことが懸念されている。


     こうした地球温暖化問題を検討する場合には、多様な視点からの接近が可能であろうが、とくに次のような論点が指摘されている。

    1. 地球温暖化の原因は主に先進国がつくり出しており、発展途上国はその巻き添えになっている。

    2. 地球温暖化は現代人が大きな責任を持つにもかかわらず、その悪影響と対策のための膨大な負担は、将来の世代がひきうけることになる。

     右の南北問題及び世代間の対立という二つの論点を考慮に入れた上で、この二十世紀後半、日本にいきるわれわれとして、地球温暖化問題にいかに取組むべきかを、個人の生き方、国家の政策および国際協力のあり方等を含めて、総合的に論じなさい。 指定字数1,200字、試験時間90分

    例題A との相違点

    1. 第一の違い・・・題意がしぼられている。

    2. 第二の違い・・・「特定の論点の設定」

    3. 第三の違い・・・「問題解決の立場と政策レベルの指定」がされている。

    相違を総括すると・・・「題意が狭くしぼりこまれ、それだけきめ細かな検討が求められる」

    (1)題意(=論点を5点に整理)の把握

    題意把握

    1. 「地球規模の環境問題」とはどのような問題なのか?

    2. その現状と特徴はどのようであるのか?

    3. その原因はどうであるのか?

    4. その対策や解決の方向はどうであるか?

    5. 解決へのネックとその克服の展望はどうか?

    (2)論旨の構成

    <文章化の準備>・・・5か条の箇条書きの「用語メモ」で補充する・・・


    法学部への出題なので法制と政策も位置づける。


    <論旨の骨格を組み立てる>


    指定字数1,200字、試験時間90分(なので文章を書く時間は60分が妥当)

    1. 「地球温暖化問題」

    2. 「温暖化問題の原因」

    3. したがって・・・


      以上の論旨を展開するに当たり・・・

    <論旨の総合的な枠組みを決めるには>・・・「包括的因果関係(「時間と空間」を設定」)」を確定

    (3)表現(論旨と用語メモを基に、段落設定)

    <各段落別行数配分>


    第1段落  「問題考察の意義と立場」


    第2段落  「問題発生の現状認識=時間・空間」 第3段落  「問題発生の原因と背景=因果関係」 第4段落  「問題解決の基本的方向=国家レベルと国際レベルを中心に」 第5段落  「社会的オピニオン論=南北対立・世代対立の両論への批判」 第6段落  「展望と留意点=日本の市民として」


    「参考文付き社会人入試小論文」第三のパターン


    例題C


     課題A・Bのいずれかの問題を選択し、所定の原稿用紙に書きなさい。原稿用紙の最初に内容にふさわしい「題名」をつけ、受験番号と名前を忘れずに記入しなさい。原稿用紙の使い方は縦書きででも横書きでもかまいません。字数の制限はとくに、ありませんが800字(400字詰原稿用紙2枚)以上が望ましい。

    課題A

     以下の文章は、人類学者北原隆の『人間とは何か』(どうぶつ社、1983年)の一説、「『人間』の起源」の一部です。この文章とかかわらせて、今日の日本人の生活や社会のあり方について考えをまとめなさい。

    課題B

     以下の文章は、社会学者栗原彬の「やさしさのゆくえ=現代青年論」(筑摩書房、1981年)の一説「青年の中の老い」の一部です。この文章を参考にして、現代日本における「高齢化」の問題について論じなさい。

    題意の把握 課題文Aの参考文を読んで・・

    (課題Aの)この文章とかかわらせて・・・


    <「二つの具体的内容をかかわらせ」>


    (注)課題文分Aは、初期人類の特徴と研究の視点や方法を考察した文章と・・・課題文Bは、現実の日本人の 生活と社会のあり方との特徴に関する、受験者個人による観察結果で、単純に重ね合わせることは論外である。


    ・・・論外である理由・・・


    課題文A・・・ある主題に関して特定の立場と視点から考察した結果で、主張はともなっている。


    課題文B・・・社会の現実の方は、混沌たる具体性そのままの未整理な実態であり、主張や論旨などを主張していない。


    ・・・かかわらせるには・・・


    第1段階・・・課題文の論旨を要約し観察の視点を明確にする


    第2段階・・・「仲間と協力し分かちあう経済や社会生活が進化の意義」という視点から、「今日の日本人の> 生活や社会のあり方」を眺め、論題を明確にする。


    「仲間」とはどのような人々をさすのか・・・


    「経済や社会生活」とは・・・


    以上のことから・・・


    今日の日本人の生活や社会のあり方

    現実的抽象的には・・・「仲間と協力して分かちあう」という分業と協業の成果を享受している。

    否定的な側面・・・

    1. 具体的な実感が持てない、ただ単に実感が持てないだけでなくむしろ逆の生活実感や社会関係を意識せざるを得ないこと。

    2. 抽象的な分業と協業が成果と同時にたえがたい負担を人々の生活や社会全体にもとらしていること。


    社会人入試の志望理由書

    ・・・「社会人の体験と学問思考」のポイント・・・

    1.志望理由書を書くための準備

    (履歴書風に、高校時代から現時点までの「自分史年表」を作成)


    「自分史年表」モデル

    2004年 高1入学

    ■クラブ活動体操部


    <マネージャー活動>

    • 器具補充のリスト作成

    • 予算要求書作成、獲得にガンバル

    2005年 高2進級

    ■文化祭クラス発表


    <実行委員・企画活動>

    • 「本・四架橋」モデル作成

    • 資料集め、工学の研究

    • モデル作成の部品・予算担当

    2006年 高3進級(就職クラス)

    ■生徒会会計


    <クラブ活動担当>

    • 予算編成、執行、決算

    • 各部の調整にガンバル

    2007年 高校卒業・リース企業に就職

    ■倉庫部営繕課に所属

    • 在庫管理で残業連続

    • 需給状況アンバランス問題で、新規商品仕入れプラン作る

    ■営業部渉外課に移動

    • 1シーズンで革靴履き潰す

    • 市場のニーズの変化を経験、目玉商品のファッション性探知

    • リース業新戦略プラン進言するも、容れられずノウハウの思いつきではダメ。

    ■営業部営業推進課に移動

    • PR全般の資料収集で疲労

    • 市場ニーズの変化急、経済の弁強開始、先輩の助言

    2011年 社会人入試志望(経営学志望)

    ◆「自分史年表」

    1. 各段階に、自発的積極的な経験をできるだけ数多く箇条書き風に加えていく。

    2. 書き込みが済んだら、自分史の節にあたる箇所を見定めて、自分の経験が職業や社会との関係でどのような成果や限界を生んだかを評価する。

    総括表を作成すると・・・・


    現在の自分自身の専門分野での問題意識や学習意欲の基礎を再発見しやすくなり、 大学の学部志向の動機も鮮明になる。


    志望理由書の下書きを書く前に・・・


    志望大学について学部・学科の専攻科目は調べておくと、大学で何をどのように学びたいかが、より明確になることが多い。

    2.「社会人入試志望理由書」の内容

    1. 大学の書類選考や面接試験の重要な参考資料とされる場合が多いので・・・


      体裁のよい作文や場当たり的な思いつきは書かず、志望理由書にふさわしい準備をすることが大切である。

    2. 社会人入試制度とは・・・


      大学が産業や一般社会に対して「開かれた教育・研究機関」であろうとする窓口にあたるので、産業や一般社 会と各学部での学問(人文・自然・社会の諸科学)との必然的な接点が、志望者自身を通じて確認されなければならず、「志望理由書」は、その接点にであり、通過できる「通行切符の予約券」のようなものである。

    3. 大学側の目から見て・・・


       「接点」がなるほどと納得して確認できるように、「志望者自身の社会生活の経験の総括」と、「志望者自身の学 部専門分野に対する学習・研究目的と動機」とが一体のものとして、文章表現されていることが必要である。

    4. 「志望理由書」を書くことは、社会人入試の試験科目と同じくらい難しさと比重をもっている・・・・


      「自分自身の社会生活の経験から専門科学分野の専攻へと進む必然性」の証明を求めているのに、以下のような自分自身の身の振り方を事細かに説明しても意味がないことになる。

      1. 「職業生活が嫌になったので大学に行きたくなった」

      2. 「高学歴社会なので将来に社会的地位を高めるため大卒学歴がほしくなった」

      3. 「現役不合格だったから回り道をしてより容易な社会人入試をねらった」

      例え、①–③などのような動機から社会人入試制度の着眼しても、


       これまでの社会生活や職業従事の経験から自分自身の積極的な創意や自発的な行動などを列挙し、職業や社会生活との関係でそれらの経験がどのような成果や限界や失敗を生んだか、さらにそういう経験自体から自己のどのような問題意識や学習意欲が形成されたか、という積極的な総括が必要である。


    英語対策編

    長らく受験英語から遠ざかっている社会人がなすべきこと

    志望大学の入試形態と、英語試験の有無を知ること


    1. 設問形式をチェックする(過去問は大学から取り寄せる)


      [英語で出題されるの2タイプ]


      1. 一般入試に準ずるもの


        文法問題・語意問題・読解問題、時には発音・アクセントを含むタイプなので、オーソドックスな勉強法で充分対応できるが、問題はブランクによる忘却や感覚的退化である。

      2. 細かい知識より、大局的な理解力に重点を置くもの


        一般入試の慶応大学文学部の英語の問題のように、細かい文法知識や複雑な構文の把握能力を試すのではなく、内容の大局的な理解能力にウェイトを置いているので対策は立てづらい(立教大学の社会人入試など)。

    2. 自分の希望する大学の試験が、A・Bどちらのタイプかを確認し対策を立てる。


      勉強だけやればいいという人は少数派なので、極力無駄を省き、実効性の高い勉強法を選択すること。


      高校時代にはムリだったが今は社会人として十分な常識(コモン・センス)と推理能力が備わっているので、高校時代の70%程度に短縮化のである。

    3. 試験の際に辞書持込の可否もチェック。


      但し、単語をいちいち調べている時間は無いので、、ある程度の語彙力は必要である。


    社会人入試と一般入試の英語の違いは?

    Aの一般入試に準ずるものも、一般入試と意図が異なる。

    一般入試の意図・・・

    数多い受験生を一元的に振り分けるために、知識の多寡や難解な構文訳で構成し、能力の 序列化をして選別している。

    社会人入試の意図・・・

    入学後の授業(教養課程の語学、原典購読、論文執筆時の英語論文参照など)について いけるかどうかをチェックすることが主眼なので、文法・語意問題など一般入試ほど難しくはない。立教大のように一定得点以上ならすべて同評価にする、「知識偏重主義によらない」社会人入試の方向性を表している。


    学習方法ついては・・・


    A.タイプ勉強法

    1. 語意・・・


      頻出単語は当然記憶しておくこと。単語帳を常時携帯し暗記するのも手だが、英文を数多く読み生きた単語の方が、他と語との関連や心的イメージとの結びつきが記憶の強化に役立つので、印象深く忘れ難い。頻出鋭意単語集などを併用すると良い。

    2. 文法・・・


      持つのは、原則は使い慣れた文法書。

      文法書を新規に購入するなら・・・

      1. ある程度自信のある人・・・記述の詳しいもので、あくまでも参照用として使う。

      2. 自信のない人・大学受験の経験の無い人・・・通読用には、形式が整理されている薄手のもので、必要最小限の知識を思い出す、あるいは獲得することが最優先課題である。

      3. ある程度実力がついたら・・・記述の詳しい参考書にするが、通読用には適さないので注意。


        (微に入り細部まで知識や反文法的な事項が多く書かれているので、通読には不相応)

      文法の問題集・・・

      1. 学校の補習用(教科書傍用を含む)


        基礎力不足の人は・・・まず①から始める。参考書の通読と並行し問題演習をする。

      2. 受験対策用

        1. 単元別・・・ある程度自信がある人は、②のaから始めてもよい。

        2. 形式別・・・実践的だが、各単元の問題が混在しているので、知識の整理には不向きなので、a⇒bの順に進むのが良い。

        注1.時間的制約のある人は、薄手のものを何回もくり返す。頻出問題は極端に基本的なもの以外400問にプラス100–200問くらいである。


        注2.外国語学部系統を除けば、細かい知識に拘泥せずに極端に難問は無視しても合格点は可能。

    3. 解釈・・・


      解釈の前提として、①語彙力②文法的知識③構文は握力④言語の性格や文化の相違を考慮した上で英語を日本語に移し変える作業である。


      ①語彙力②文法的知識③構文は握力・・・地道な鍛錬がものをいう


      ④和訳・解釈・・・直訳・逐語訳は常に通用するとは限らない。


      ④和訳・解釈・・・直訳・逐語訳は常に通用するとは限らない。


      加えて、トピックに対する理解・・・解釈には重要なファクターである。


      英語の読解問題は単に「英語を読む力」を試すのではなく「英語で書かれたトピックを理解する力」を 試すことなので、いくら、文法的知識の獲得や構文把握に血道を上げても、トピックについてゴールは難しい。トピックの選択基準は、万人にリアリティーを持つもの。



    B.タイプ勉強法語意や文法知識の多寡より、実践的な読解力を試すもので、枝葉末節にこだわらず、速読能力が必要となる。A タイプの勉強法と同じくトピックに対する知識も重要で小論文の勉強と関連させながら普段から知的鍛錬に努めることである。


    基本的読解能力不足の人・・・Aタイプの勉強法に順ずるとともに、短文をじっくり読むことから始めること。


    英語の入試問題Ⅲタイプ


    <一般入試>(時間100分)某大学の商学部<社会人入試>(時間100分 辞書持込可)Ⅰ長文(約590語)


    核家族化の問題点1.空所補充


    2.反意語を本文から抜出す


    3.意味的に近似な語句を抜出す


    4.空所補充


    5.下線部内容を日本語で説明


    6.下線部訳(2箇所)Ⅰ長文(約140語)


    日本の証券会社の


    凋落40字以内で要約Ⅱ長文(約720語)


    米国から輸入食料品1.下線部訳(2箇所)


    2.下線部説明(2箇所)


    3.空所補充(4つ)


    4.ドルを円に換算させる


    5.本文記載内容の理由説明Ⅱ長文(約173語)


    米国産業の没落1.適語補充


    2.(1)和訳


      (2)単文→複文への書換え


      (3)語形変化


      (4)和訳


      (5)語形変化


    3.英文に対し意見を述べるⅢ英作文7つのセンテンスからなる文章のうち、3つを英訳。Ⅲ単語説明manageを使った例文を6つ並べ各例文中での意味を記した英英辞典の説明文を選択させるⅣ長文(約208語)


    旧東独経済崩壊の原因崩壊理由の要約


    (理由の数は指定)Ⅴ自由英作文大学入学後に自分がやりたいこと、それを実行するための具体的方法を英語で表現する。


    社会人入試対策 類型Ⅰ

    1. 一般入試なら易中の水準だが、失点は許されないので、中堅私立大に照準を絞ったような問題集がよい。

    2. TIMEやNEWSWEEK(英語版)などの経済関連


    類型Ⅱ 一般入試との差が小さいタイプ


    <一般入試>(時間90分)某外国語大学<社会人入試>(時間60分)Ⅰ長文


    アメリカ人の引越しとそれにまつわる苦労本文内容に一致する分を選択(4問)Ⅰ長文(約330語)


    米国での雇用形態の変化本文内容に一致する英文選択肢を選ぶ(4問)Ⅱ長文 赤ちゃんの運動能力の発達について 1.語の意味選択


     2.空所補充


     3.句の意味選択


     4.前置詞の補充


     5.語の補充


     6.内容一致の和文選択


     7.正しい時制の選択


     8.語句補充


     9.同士の誤用を指摘


    10.空所補充Ⅱ同意語選択文中の下線語句と同じ意味の語を選ぶ(9問)Ⅲ選択所与の文の下線部に意味が近い選択肢を選ぶ(10問)Ⅲ適語選択文中の空所に適する語句を選ぶ(10問)Ⅳ選択所与の文の空所に適する語句を選択(10問)Ⅳ同上同上(15問)Ⅴ選択Ⅳに同じ(10問)Ⅴ整序作文意味の通るように単語を並びかえる(5問)Ⅵ選択4つの文の中から標準英語として正しいものを選択(5問)Ⅵ発音問題4つの語の中から発音が違うものを選択(5問)Ⅶ選択語を並び替えて意味が通るようにする(5問)Ⅶアクセント問題4つの単語の中からアクセントの違うものを選択(5問)Ⅷアクセント4つの語の中から強勢位置の異なるものを選択(5問)社会人入試対策 類型Ⅱ


    一般入試より問題数が3つ少ないが、制限時間も60分。小問数が54なので、単純計算で1問当たり約1分6秒なので、一般入試よりもスピードが要求される。一般入試と質が変わらないので、一般入試よりもハードである。


    <対策>


    語彙力を試すようなものが多いので、TOEICの対策書 などで慣れておくのが良い。Ⅸ発音4つの語の中から発音が異なるものを選択(5問)Ⅹリスニング※90分で68問なので、単純計算で1問当たり約1分18秒なので、外国語学部系の英語問題はシビアで、即答近いペースで対処しなければならない。



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