“暗記だけ”でどの程度得点できるかを調べる
生物の入試問題は、物理や化学と比べ大学毎の個性や癖が出やすい。過去問で出題頻度の高い単元をチェック。望校の赤本でチェックしておく。 合わせて、“暗記系”の割合も調べておく。特に大きく“暗記系”(単純な知識問題)と“非暗記系”(計算や実験考察、記述・論述など、暗記だけでは点にならない問題)に出題が分けられる。過去問の「傾向」を見れば、両者の概ねの割合が分かります。日大生物資源学部などは、計算も若干含むが、ほとんどが単純な“暗記系の知識問題”。望校の赤本でチェックしておく。 知識入力用の参考書“丸暗記”に力を入れ、どの程度まで細かい用語を暗記すべきかを調べます。
“非暗記系”の割合が高ければ、基礎知識を入力した後の演習で、“非暗記系”の問題を集中的に補強する。
“有名実験”が頻出なら、『生物図録』を併用する
“見たことのない実験”を好んで出題する大学と参考書や教科書に出ている“有名実験”(「ハーシー、チェイスの実験」や「グリフィスの実験」など)を多く出題する大学があるので事前に調べておきたい。 “有名実験”(ある意味暗記系に近い)…「視覚でとらえるフォトサイエンス生物図録」などを利用して、「実験の目的」「方法」「結果と考察」をチェックしながら、知識の入力を進めていく。 “見たことのない実験”…与えられた結果をもとに自分で考察しなければならないが、“有名実験”の考察は既に定まっているので、それを覚えておけば得点に結びつきやすい。
医学部受験希望者対象
“医学ネタ”にビビらず、正攻法で基礎を固めよう!
国公立私立医学部を問わず、いわゆる“医学ネタ”を好んで扱う大学があるが「医学の専門知識がないと解けないのではないか」と不安になるかもしれないが、この手の問題は、教科書レベルの知識を基に考えれば素直に解けるように作られているので、先ずは、基礎知識を確実に定着させることが肝心で、正攻法の勉強で臨むのがベストです。 (例えば、近年話題の)IPS細胞とからめて「発生の仕組み」を問う問題など) 医者を目指すのであれば、医学ネタに関心を持つことは大切です。医学部面接では、臓器移植や脳死、インフォームド・コンセントなどのついて意見を求められることもあるが、この程度の知識なら新聞を読んでいいれば自然に入ってくるし、直前に“医学ネタ”の参考書をざっと読んでおく程度でも対応できます。
「植物」関連の出題が多めの大学は要注意!
医学部では「動物」の出題が多い印象があるため、基礎知識をストックする際に、「植物」関連がなおざりになってしまう人が意外に多いが、植物を題材とする問題を好む大学もあります。一概には言えないが、、農学部のある国立総合大学にその傾向がある。(例えば、北海道大学) 先ずは、志望校の過去問で、植物関連の問題がどのくらいの頻度で出ているかを調べてみることが大事です。出題されていることが分かれば、「やはり植物は大事だ!」という意識で取り組むことができるので、それだけでも記憶の定着率は良くなります。もちろん出題が少ないからと言って手を抜いてはいけませんが。
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