出題単元の“偏り”をチェックし重点的に攻略!
化学も物理と同様、実力通りの結果が出やすく、難易度の差があってもどの大学も似たような典型問題が出題されるが、物理と若干違うのは、出題分野に偏りが出やすいことである。 大きな分野としては「理論」「有機」「無機」の3つに区分され、出題比率が大学によって微妙に違うことを赤本で「傾向」を確認する。例えば、「理論」分野でも、「化学平衡」を好んで出題する大学もあれば、毎年必ず「中和滴定」を出題する大学もあるので必ずチェックしておく。
出題比率や出題頻度の高い分野・単元は特に力を入れて知識を吸収し、基礎レベルの問題は実に解けるようにしておくことも、基礎力強化の大きなテーマである。
「化学定数」を暗記する必要があるかを確認する
化学は、物理と違い数値計算で答えを出す設問が多く、使用する化学定数、例えば、「アボガドロ定数」や「ファラデー定数」などは、普通は問題の冒頭に設問中の値が示されるが、中には化学定数を明記していない大学もあるので、志望校の赤本でチェックしておく。 化学定数を明記していない設問が過去に出ているなら、良く使われる化学点数を暗記しておいたほうが良い。また、 稀に原子量の値も与えられないこともあるので、必要なら、主要な原子量は暗記(慶応大医学部など)しておく。 △京大…4題中2題が「有機」関連の出題で「有機分野」の出題比率が高い。
数値量の多い大学では、計算演習を多めにこなしておく
過去問で、化学計算の」出題がどれくらいあるかも調べておく。化学の問題で一番時間を食うのが計算であり、計算問題が多いと時間が足りなくなって焦ってつまらないミスをする可能性が高くなる。 計算力は一朝一夕では身につかないので、化学計算の多い大学では、基礎力強化の中で重点課題として「計算力強化」を掲げておく。 特に苦手な人は「理論化学(計算問題解法編)」で解法を習得し、性格・迅速な計算力を養うことに力を注いでおく。 化学は有効数字の扱いに慣れておくことが必須なので、理解が曖昧な人は、「理論化学(計算問題解法編)」の参考書の冒頭「ステージ1?3」を最初にマスターしてから化学の勉強に取り組むことである。
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