AO入試(年齢、現浪生不問)
人物本位で入学者を選別する試験で、推薦入試より人物像がはっきりしている⇒まず、大学側がどんな人材を想定してるのかを知る
提出書類も意に沿ったもの
推薦書も「こう書いて欲しい」と明確に依頼する
大学にアピールする人物像をしっかり伝える
経歴もどこがアピールできるところなのかを事前に考えておく
面接では経歴について聞かれることが多いので想定して経歴を書く
面接でも大学が入学させたい人物を念頭においた答えが求められる
⇒AO入試では、望んだ人材がいなければ無理に取らないので合格者が定員に満たないことも多い
※大学が望む人材は入試要項を丹念に読めば知ることが出来るが、オーップンキャンパスや入試説明会で具体的に聞いてもよい。
一般の学部の推薦
私立系医学部の推薦入試(主に現役生対象)
目的は多少学力が伴わなくても医療人にふさわしい人を入れること⇒学力だけでは既卒生(浪人生)が強いので、意欲あふれる現役生にチャンスを広げるのが狙い⇒一般入試に比べ小論文や面接は手ごわい⇒一般入試に比べ倍率ははるかに低い
一般入試:10–20倍で年齢や現浪不問
推薦入試:2–5倍で基準となる評定値と評価すべき活動がある場合対象
指定校推薦:1–3倍で大学の付属高校や一般の高校で推薦枠がある場合
⇒推薦入試の試験内容
行きたい大学に推薦入試があるか、自分が評定平均値も含め受験資格があるか
推薦入試は原則1校の受験
受験したい大学が複数の場合、どの大学の試験内容が自分に合うのかを考える
自分にあった推薦入試を探し、自分の思いを大学に伝えることで一足先に合格できる可能性がある
志望理由書
志望理由書や自己推薦書は、大学との間接的な対話でり、面接でそれが素材となれば、文字通り対話となる。この段階での他者との対話は、面接での対話の訓練も兼ねている。 ここでの他者の役割は、何かを教え、指導すると言うことより、受験生が提供してくれる様々な素材(バラバラに提供されることが多い)を受験生とともに、整理、再構成し、1つのストーリー(物語)を紡ぎだすという役割である。
1.何を書けばいいのか?***キャリア形成の観点から***
今までの自分自身のキャリアと、それと関連した今後のキャリア(大学で学ぶことや卒業後に就きたい職業・やりたいこと)のイメージを書く。
キャリア(career)とは・・・
英語では、もともと競争するためのコース、トラックを意味し、そこから人が生涯たどる、経歴、履歴を意味するようになった。
職業の視点・・・どのような専門技術・技能を身に付けてきたか
教育の視点・・・どのような学力なり、能力なりを身につけてきたか
18歳までの人生だが、それまでの学校での学習、部活動、生徒会、家庭、地域社会、友人など様々なキャリアを形成しているので、志望理由書に書く内容は、今までのキャリアをふり返り、それとの関係で特定の大学・学部への進学や卒業後の自分のイメージを語ることである。
志望理由書
「今までのキャリア」と「志望大学・学部で学ぶことや卒業後に就きたい職業・やりたいこと」との関係
自己推薦書
「今までのキャリアの中でアピールできる実績」と「志望大学・学部で学ぶことや卒業後に就きたい職業・やりたいこと」との関係
2.「志望理由がわからない」背景の主な3つのタイプ
第1のタイプ・・・どの学部・学科でもいいから、とにかくこの大学に入りたいというタイプ
近年企業で「即戦力」が強調されていても、まだまだ日本社会では、企業に就職する際、大学時代で何を学び、どんな能力をどの程度身につけてきたかということよりも、どんな大学を出たかという学校歴が重視されている。
入学するのはどの程度難関なのか、どの程度有名・名門なのかなどである。このような背景から、とにかくある有名大学に入りたい場合、特定の学部・学科の志望理由はわからないのは当然である。
第2のタイプ・・・教科試験の少ない、あるいは無い推薦入試やAO入試を思いつくタイプ
一般入試を突破する学力にかなり不安があり、その不安から推薦入試やAO入試を思いつく
第3のタイプ・・・「本当に自分のやりたいことや自分に適したこと」を深刻に考え、結局
わからなくなったタイプ
「本当に自分のやりたいこと」や「自分に向いていること」に、ほとんどこだわっていない受験生と。こだわりすぎて、かえって次の一歩が踏み出せない受験生もいる。
3.志望理由書・自己推薦書作成上、さらに重要なことは、・・他者と話し合いながら、志望理由書や自己推薦書を書くこと。
他者(たとえば、高校や予備校などの先生)と、志望理由書や自己推薦書の中身をめぐり話をすることで、大学進学という観点から、今までの自分のキャリアが整理できたり、それが志望理由などと結びついていくものである。
何を書いていいのか分からない受験生は、この他者との対話が不可欠である。
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