はじめに
「小論文って難しそう・・・」、何をどのように書くのかさっぱりわからない・・・」等、小論文の書き方に迷いを持っている方は多くいらっしゃると思います。「しかし、小論文は基本的なルールを身につけ、繰り返し練習しさえすれば(もちろん添削を受けることがベスト)、誰にでも書くことができるようになります。 では、小論文の基本的なルールを身につけていきましょう。
作文AO小論(日頃行うべきこと)
(1)本、新聞を読む論述する上で大切なのは、読解力と論述力です。日頃から良い文章を読み、言葉の使い方や文章の構成の仕方を身に付けましょう。また、知識を増やし、論述できる幅を広くするという観点からも、本、新聞を読むことは大切です。(2)題材ノートを作る例えば、自分の受験学部・学科に関係する分野の記事等をノートに貼り、その記事に対して自分の意見を書く練習をしてみましょう。(3)添削を受け、何が自分の論述に不足しているのかをしっかり見直し、修正する
小論文作成の5段階
(1)課題文をよく読み、問われていることを確認するいくら原稿用紙を埋めたとしても、問いに答えていない論述は0点でしょう。そのような事態を避けるためにも、最初に何を問われているのか、しっかり理解しましょう。(2)資料を読み、重要箇所をおさえる(3)何を論述するか考える(自分の意見、論拠)(4)(3)をどのような構成で論述するか決定する全体を「問題提起→意見提示→展開→結論」の4段落に分け論述するのが基本です。まず、「問題提起」では、全体の10–20%を利用し、論じたいことを明確にします。大切なのは、社会的視野の広い問題提起にすることです。
次に、「意見提示」では、全体の約30%で自分の立場を述べます。大切なのは、小論文はイエスかノーかを答えるものであるため、自分はいずれであるかを明確に示すことです。
さらに、「展開」では、全体の約40%で、根拠や対策等を詳しく論じます。大切なのは行き当たりばったりで文章を書くのではなく、メモをとりながら内容を吟味していくことです。最後に、全体の約10%で自分の立場を確認します。(5)実際に論述する
小論文を書く上での注意
小論文を書く上で注意したいことはたくさんありますが、その中でも特に気をつけたいことを以下に挙げます。
課題文を無視しない
差別を容認するような内容や民主主義を否定するような内容は絶対書かない
自分の意見を持たず、きれいごとに逃げるような内容にしてはならない
感情的な論述はしない
論述の中で言い訳をしない
意味不明な言葉、難解な言葉は使用しない
小論文の表記ルール
小論文を書くにあたっては、細かい表記ルールを知る必要があります。そこで、小論文の正しい表記ルールの一例を、不適切な箇所をさがしながらみていきましょう。
例1. 太宰治の「人間失格」には、・・・と書かれている。答. 「人間失格」→『人間失格』。作品名(小説や音楽等)には二重カギかっこを用います例2. 休日になると、近所のファミレスは大混雑だ。答. ファミレス→ファミリーレストラン。略語はなるべく使用してはいけません。ただし、パソコン等のように全国紙で使われ、既に正式名称のようになっているものは使用しても構いません。例3. 日本の食料自給率は40%を下回っている。答. 40%→40パーセント。%、g、mなどの単位は、カタカナで表記します。例4. でも、私は・・・と考える。答. でも→しかし。「でも」等話し言葉の接続詞は幼い印象を与えてしまうため、使用しないよう心がけましょう。例5. この問題は超難しい。答. 超→非常に、とても等。何かを強調する場合、「超」は用いないようにしましょう。(注)上記に挙げたのはほんの1例です。他にも多くの表記ルールがあるので、小論文を書く練習をする際等に確認してみて下さい。
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